「ノベルティを作りたいけれど、どうやって効果を測定するのかわからない」「効果的なノベルティを作りたい」と考えている広告担当者は多いかと思います。ノベルティは企業や商品の宣伝に有効なマーケティング手法です。しかし、きちんと効果を得るためにはいくつかポイントがあります。この記事では、ノベルティの効果や効果測定方法を解説します。

ノベルティとは

ノベルティとは、企業が商品や自社の宣伝を目的に無料で配布するアイテムです。英単語のnoveltyは「珍しい」「目新しい」といった意味で、ノベルティは人々の興味や関心を引く役割を持ちます。配布されるのは、誰でも使うようなものや受け取りやすいサイズのものが多く、企業名を入れたペンやカレンダーは代表的なノベルティです。

ノベルティは販促品の一種で記念品や賞品などと似たイメージがありますが、目的も配布されるアイテムも大きく異なります。

ノベルティの概要や商品選定については「ノベルティとは？メリットや適切な商品の選び方を解説」をご覧ください。

ノベルティの効果

ノベルティの主な効果は以下の3つです。

認知度アップ

ノベルティの最も大きな効果は、企業や商品・サービスの認知度アップです。配布するアイテムに企業名やロゴを入れることで、消費者は今まで知らなかったサービスを認知したり、すでに知っている企業をより身近に感じてくれたりするようになります。ペンやカレンダーのように長期的に使われるものであれば、単純接触効果も期待できます。単純接触効果とは、何度も繰り返し接することによって印象や好感度が高まるという現象です。テレビCMも、この単純接触効果を狙って作られています。

ブランディング・イメージの向上

自社のイメージに合ったノベルティを制作し配布することで、企業ブランディングや企業イメージの向上もできます。ブランディングやイメージの向上を目的にノベルティを配布する場合では、誰にどのようなブランドイメージを届けたいのかを明確にすることが重要です。

ファッション雑誌のノベルティが代表的な例です。よくアパレルブランドとコラボレーションしたポーチやエコバッグなどのノベルティが付いていますが、人気があるアパレルブランドとタッグを組むことによって雑誌のイメージが向上します。また、ほかの雑誌との差別化ができブランディングにも効果があります。

集客・販売促進

ノベルティは、店舗への集客や販売促進に効果を発揮します。先述した雑誌のノベルティも、販売促進効果を狙ったものです。「購入額1,000円以上でオリジナルグッズをプレゼント」というように、商品の購入者限定でノベルティを配布すれば、消費者の購買意欲を刺激して売り上げアップを見込めるでしょう。

新店舗オープンやリニューアルのようなタイミングで、限定ノベルティを配布するのもひとつの方法です。「限定」という特別な響きで、より多くの人を集められるはずです。

ノベルティ効果測定の3つの方法

ノベルティによる効果を測定する方法は3つあります。

ノベルティの配布前後の売り上げで集計する方法

1つ目は、ノベルティを配布する前後で売り上げや集客にどれだけ違いがあるか集計する方法です。ノベルティを配った期間とノベルティを配る直前を比較することで、どれだけ効果があったのかわかります。

さらに、ノベルティを配った期間の前年同時期とも比較しましょう。売り上げはノベルティだけではなく季節や他社の影響によって変動している可能性もあるからです。

ノベルティにQRコードを付けてアクセス数で集計する方法

2つ目は、ノベルティにWebサイトやSNSへアクセスするためのQRコードを付ける方法です。そのQRコードから、WebサイトやSNSへどれだけアクセスがあったか計測します。ノベルティを配布する目的が売り上げアップであれば、QRコード経由のアクセスからどれだけ売り上げにつながったかで確認できますが、この方法を使うためにはノベルティ専用のQRコードを作成する必要があります。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

ノベルティにクーポンを付けて利用数で集計する方法

3つ目は、ノベルティにクーポンを付けて利用数を集計する方法です。例えば、ノベルティにECサイトでの買い物に使える5%オフクーポンを付けて、クーポンの利用者数をチェックします。ECサイトだけではなく、実店舗での販促活動とも相性がいい方法です。

しかし、これらの効果測定方法は、売り上げやWebサイト・SNSへのアクセス数が計測できても、認知度やイメージの向上については効果がわかりません。そのため、Webサイトの訪問者や店舗の利用者にアンケートを実施して、認知度やイメージの向上に効果があったのか確認するといいでしょう。

ノベルティ効果をより高める3つのポイント

さまざまなメリットがあるノベルティですが、無料アイテムを配布するだけでは期待するような効果を得られないかもしれません。ノベルティの効果をより高めるための3つのポイントを紹介します。

使いやすいノベルティを選ぶ

せっかくノベルティを作っても、受け取ってもらえなかったりすぐに捨てられたりしてしまう可能性があります。ノベルティによって認知度を向上するためには、まずは受け取って使ってもらわなくてはいけないので、誰でも使いやすく実用性が高いアイテムを選びましょう。文房具や日用品、エコバッグのようなアイテムは万人受けします。また、基本的にデザインはシンプルなものがおすすめです。奇抜なデザインだと使う人が限られてしまうからです。

また、ターゲットによって使いやすいものは異なります。主婦層をターゲットにノベルティを配る場合は日用品や化粧品、ビジネスパーソンがターゲットならモバイル用品、学生には文房具やお菓子が喜ばれるでしょう。季節性や流行も考慮すると話題性もアップします。

商品やサービスに合ったノベルティを作る

商品やサービスに合ったノベルティを作ることで企業イメージを伝えられ、ブランディングできます。高級感を印象付けたいなら、ノベルティも品質が良く洗練されたデザインにします。サステナブルな暮らしに関心がある人に地球環境に対する企業の姿勢をアピールするならば、エコバッグやステンレスのストローのように繰り返し使えるものがいいでしょう。

このように、ノベルティや販促品を製作する際にはターゲット層を明確にすることが大切です。そのうえで商品やサービスに合ったノベルティを作れば、ブランディングできます。

ノベルティにQRコードやクーポンを付ける

配布するノベルティには、QRコードを付けるのがおすすめです。QRコードは前項であげたアクセス数の集計に役立つだけでなく、QRコード経由でWebサイトやSNSへ誘導することで、消費者の商品やサービスに対する理解を深めて見込み客に引き上げる効果も期待できます。

ノベルティにクーポンを付ければ、新規顧客の獲得だけではなく既存顧客の販売促進もできます。クーポンはLINEやSNSを経由し配布すれば、販売促進とあわせて友達やフォロワーの獲得も可能です。

配布後のデータ活用でノベルティ効果を最大化させる

ノベルティには認知度アップ、ブランディング・イメージの向上、集客・販売促進といった効果があります。配布後に効果測定してデータを得ることで、ビジネスの成長にも役立つでしょう。

例えば、スフレの「応援ノート」は若年層向けのノベルティで、飲料メーカーや教材メーカーなど多くの企業様にご利用いただいています。QRコードやクーポンの掲載、効果測定もできるため、認知拡大だけではなく市場調査にも役立ちます。若年層やファミリー向けのノベルティ制作をご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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