※この記事では、「子ども」＝「園児～小学生（0~12歳）まで」としています。

この記事では、子どもや子育て世代向けの広告手法に焦点を当て、様々なアプローチ方法を紹介します。さらに、年齢別の広告ポイントや子ども向けに広告を考えるときの注意点についても解説していますので、現在子どもや子育て世代に向けて広告を実施されている方、これから実施される予定の方は参考にしてみてください。

子どもにリーチできる媒体８種

ここでは、子どもにリーチできる媒体を8つご紹介します。各媒体の特徴やメリットを詳しく見ていきましょう。

YouTube動画広告（YouTube Kids）

YouTubeには、園児から小学生までを対象とした、YouTube Kidsという子ども向けサービスがあり、安全な環境で子どもたちにアピールできるとともに、保護者の信頼も獲得することができます。一部、商品カテゴリの制限などがありますので事前にチェックしておきましょう。

子ども向けウェブサイト・アプリ内広告

オンラインゲームや知育・学習アプリ内での広告表示が一般的です。楽しさと学びを結びつけ、広告が自然に子どもたちの体験に組み込まれるため、ブランドとのポジティブなつながりを育むことができます。

テレビCM

テレビCMは視覚と聴覚に訴えかけることで高い影響力を持ちます。幅広い層へ広告を発信できることが最大のメリットですが、子ども向けの場合、子どもたちが視聴するアニメや子ども向け番組内での放映が良いでしょう。最近のテレビ離れにも関わらず、認知度向上に効果的で、購買意欲を喚起する手段として有効です。

交通広告

交通広告は、公共交通機関内に設置される広告で、乗客に繰り返し見られ、認知向上が期待できます。自然な形で目に触れ、嫌悪感を抱かれにくいというメリットがあります。エリアによって大まかなターゲットを絞り込むことができるため、子どもやファミリー層が多く利用するエリアをターゲティングすると効果的です。

屋外広告・デジタルサイネージ

屋外広告やデジタルサイネージは、多くの人の目に触れるため認知の向上やブランディングに適しています。デジタルサイネージは柔軟かつ多彩な情報発信が可能で、動画や音声などを駆使して子どもたちに訴求することができます。子どもたちが楽しんで情報を受け取れる形式を採用することで、広告の効果を最大限に引き出せるでしょう。

子ども向け新聞

新聞はオフライン広告の中でも特に信頼性が高い紙媒体です。子ども向け新聞は、主に子どもを対象とした情報や教育的なコンテンツが掲載される新聞のことを指します。一般的に学校や保育園、書店、各家庭（定期購読など）に配布されます。子どもたちの興味を引きやすく、視覚的にも理解しやすいように、カラフルな絵や図を用いると効果的です。

雑誌

雑誌も新聞と同じく信頼性が高い紙媒体ですが、よりターゲティングがしやすい点がメリットです。子どもたちの年代や趣向に合った雑誌を選定し広告を展開することができます。

雑誌や新聞などの紙媒体は、子どもたちが手元に置いて保管しやすく、長期的な認知向上が期待できます。また保護者も子どもたちと一緒に広告を見ることがあり、家庭内での情報共有が発生する点もメリットの一つです。

サンプリング・DM

サンプリングは、無料で商品を提供することで子どもたちに直接体験してもらい、商品の良さを伝えることができる点がメリットです。DM（ダイレクトメール）は手紙や冊子を通じて、特別な情報やクーポンを提供し、子どもたちとその家族に直接アプローチできます。メッセージはできるだけ簡潔にし、親の同意を得つつ、子どもたちが主体的に関われる内容にすることがポイントです。

子ども向けに広告を出すときの注意点

子ども向けに広告を実施する際、表現方法に注意が必要です。商品やサービスの魅力を伝えると同時に、子どもたちが理解しやすい表現でなければなりません。

独立行政法人国民生活センターが2021年6月に発行している「国民生活」によると、アメリカ心理学会の研究では、4・5歳以下の子どもはテレビ番組と広告の区別ができず、7・8歳以下の子どもは広告の説得意図を十分に理解できないことが明らかになっています。

子どもたちに対する安全な環境を確保するため、不適切な表現や誇大な表現などがないよう、十分に心がけましょう。

また、インターネット上での広告では、10代・子ども向けの個人情報の取り扱いや行動ターゲティング広告において、特に法的な規制が強化されています。子どもに人気のSNSも年齢制限を設けるサービスが増え、ほとんどのサービスが13歳未満は利用ができません。園児や小学生向けに広告を実施したい場合は、新聞や雑誌などのオフライン広告も視野に入れ、多角的にアプローチしましょう。

年齢別の特徴から見る広告のポイント

次に、年齢別の特徴を踏まえた、子ども向けの広告を考えるうえでのポイントをご紹介します。

 園児（0歳～5歳）

1.視覚的な要素の強化

園児はまだ文字を読み取る能力が発展途中であるため、視覚的な要素や色彩を強調した広告が効果的です。カラフルで可愛らしいキャラクターやアニメーションを活用しましょう。

2. 簡潔で分かりやすいメッセージ

短い時間で理解できるように、メッセージは簡潔で分かりやすくすることが重要です。単語よりも絵やイラストを多用し、シンプルなストーリー性を持たせましょう。

3. 保護者へのアピール

園児向け広告は、同時に保護者にもアピールする必要があります。商品やサービスの安全性や教育的な価値を強調し、保護者の信頼を獲得する工夫が必要です。

小学生（6歳～12歳）

1. 学習的な要素の組み込み

小学生は学習の段階にありますので、広告に学びや教育的な要素を組み込むことが重要です。商品やサービスが知識やスキルの向上に寄与するとアピールします。

2. 友情や協力を強調

小学生は社交的な成長が進む時期です。そのため、友情や協力を強調した広告が効果的です。キャラクターやストーリーに友情やチームワークを組み込んでみましょう。

3. 安全性と親の了解

広告が小学生に対して直接的にアプローチする場合、園児同様に安全性と保護者からの信頼が重要です。そのため、保護者へのアプローチも視野に入れ、保護者が理解しやすい形で情報を提供することも大切です。

子ども向けに広告を実施する場合は専門家によるサポートの選択肢も

子ども向けに広告を実施する場合は、保護者の信頼や同意も得つつ、子どもの年齢別の特徴を踏まえて広告を考えることが大切です。しかし、企業が望む成果を得るためには、子ども向けの広告の知識と経験、計画的な事前準備が必要です。

子どもや子育て世代へリーチしたい方は、専門家によるサポートサービスという選択肢もあります。スフレはキッズマーケティングを専門とし、子ども向けオフライン広告媒体「応援ノート」をはじめ、「出前授業」「幼稚園ノベルティ」「アンケート調査」など様々な子ども向けの広告サービスを展開しています。

また、スフレには、子ども向けに広告を実施する場合の重要なポイントや注意事項に精通した制作チームがおります。各サービス、企画・デザインから実施まで、全面的にサポートしておりますので「子ども向けに直接リーチしたい」「子ども向けに広告を実施したいがどのような企画・デザインが良いか分からない」という方は、まずはお気軽にご相談ください。