SNS、ゲーム、動画配信サービスなど、大人のみならず、こどもにとっても身近な存在になったインターネットですが、そこには様々な危険が潜んでいます。
では、実際にこどもたちにどのようなトラブルや問題が起きているのか、保護者はどのように管理しているのかをご紹介します。
こどものインターネット利用状況
内閣府が2021年3月に報告書を発表した「令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果によると、0~9歳までのこどもの保護者(2,247 人)のうち、64%が「子供がインターネットを利用している」と回答しました。(図1)
図1:子供のインターネット利用率
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
通園、在学中別に見ると、小学生の場合は80%以上が、インターネットを利用したことがあるという回答でした。(図2)
図2:通園・在学別 子供のインターネット利用率
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
こどもの37.5%がインターネット利用上でトラブルを経験
「子供がインターネットを利用している」と回答した保護者へ、子供の経験行動を聞いた結果、37.5%がトラブルや問題を経験したことがあると回答しました。最も多かった回答は、「注意してもインターネットをやめないことがある」でした。時間のルールや、約束を守らず、困っている保護者が多いようです。(図3)
図3:子供のインターネット上の経験行動 ※複数選択
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
保護者が行っている取り組み [スマートフォン]
こどものインターネット上でのトラブルが実際に発生している中で、こどもが安全に安心してインターネットを利用することができるように、保護者が管理しているというケースが多いです。では、具体的に保護者はどのような方法で管理しているのでしょうか。今回は、こどもが利用しているインターネット接続機器の質問で、最も回答の多かった、スマートフォンの例を挙げていきます。(図4)
図4:インターネット利用における保護者の取組状況
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
こども自身の啓発や学習の機会
こども自身が、インターネットの危険性について説明を受けたり学んだことがあると回答したのは、わずか19.1%にとどまりました。(図5)
図5:子供の啓発や学習の経験の有無
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
また、インターネットの危険性を学ぶ機会として、最も多かった回答は、学校・幼稚園・保育園だった。(図6)
図6:子供の啓発や学習の機会
資料:内閣府「令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」を加工して作成
まとめ
インターネットの低年齢化が進む中で、こども自身がインターネットの危険性について学ぶ機会は少なく、それにより、保護者の目が届かないところでトラブルや問題が起きてしまっているのが現状です。保護者による管理や、フィルタリングサービスを利用することはもちろんですが、こども自身がネットリテラシーについて学べる機会を増やし、安心安全にインターネットを利用できるような環境をつくることが必要なのではないでしょうか。
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