認知拡大や新規顧客の獲得を目的としたイベント集客は、参加者の関心を引き最終的に購買へとつなげるために重要なマーケティング手法の1つです。特に、参加者の多くが家族となる子どもやファミリー層をターゲットにしたイベントの集客は、アプローチ方法を工夫しなければなりません。本記事では、ファミリー層向けイベント集客の基本的な考え方から実践的な施策までを解説し、最終的に新規顧客獲得につなげるためのヒントをご紹介します。

イベント集客の基本的戦略
イベント集客を成功させるためには、まずその基本的な集客ポイントを押さえておくことが重要です。
ターゲットのニーズを理解する
ファミリー層がイベントに参加する際の主な動機は「価値を感じる体験の提供」です。保護者は日常生活の中で「子どもに学びや成長の機会を与えたい」「家族で楽しめる時間を過ごしたい」といった思いを持っているため、イベントに参加することが家族全員にとって価値のあるものであると感じさせることが大切です。また、子どもが参加するイベントは安全が確保されていることが大前提となります。事前にしっかりと安全対策を講じ、告知時にはその内容をしっかり伝えることが、信頼感を高めます。
親の関心を引くコンテンツを提供
子どもの楽しさだけでなく、親自身の興味やニーズにも応える必要があります。イベント内容に下記のような点を取り入れて告知の際にアピールしましょう。
- 参加型アクティビティで親子の絆を深める
親子で一緒に作成するアートワークショップや、クイズ大会などは、イベントに対する好感度を上げるだけでなく、親の「子どもに学びや成長の機会を与えたい」「家族で楽しめる時間を過ごしたい」というニーズに直結します。
- オンラインとの連携で参加のハードルを下げる
共働きが多い現在、多忙な家庭において、オンラインイベントや、バーチャルツアーなどオンライン上で楽しめるコンテンツを提供することで、参加へのハードルを下げることができます。
イベントの「お得感」を打ち出す
特にファミリー層に向けたイベントでは、価格面やお得感を意識したアプローチが効果的です。家族全員で参加できる割引制度や、子ども向けの無料入場などの特典を提供することで、イベントに参加しやすくなります。
子ども向けイベントの企画に関する記事もこちらでご紹介していますので、合わせてご覧ください。
中小企業でも実現できる!効果的な集客施策
上記基本戦略から、中小企業でも実現可能な集客施策を3段階の予算に分けてご紹介します。
低予算プラン(10~50万円)
低予算で集客を図るためには、SNSを駆使したマーケティングが非常に効果的です。InstagramやTikTokなどの無料SNSを活用し、ハッシュタグを効果的に使うことでイベントの認知度を高めることができます。また、地域密着型のプロモーションも有効です。地元のフリーペーパーへの掲載や、地域の保育園など教育機関へのチラシ配布などで認知を拡大します。
加えて、無料のオンラインイベントを開催することも一つの手です。ZoomやGoogle Meetなどを利用し、親子向けの教育セミナーやワークショップを提供すれば、参加者を集めやすくなります。
中予算プラン(50~100万円)
広告投資とSNS活用を組み合わせた戦略が有効です。SNS広告やGoogle広告を利用し、ターゲット層に向けた広告配信を行い、広範囲で集客を図ることができます。さらに、イベント割引や特典を提供することで、参加意欲を高めることができます。
例えば、親子での来場で利用できる「ファミリー割引」、イベント参加者への「限定プレゼント」、「2回目以降の参加で使用できる割引券」などは参加意欲を高めるだけでなく、リピーターを増やす施策としても効果的です。これらの特典を上手く組み合わせることで、集客効果を最大化することが可能になります。
高予算プラン(100万円〜)
インフルエンサーとのコラボレーションや広範囲な広告展開を通じて、ブランド認知度を大幅に向上させることができます。特に親子層に強い影響力を持つインフルエンサーと協力し、SNSでイベントを告知したり、体験レポートをシェアしてもらうと、集客効果は大きくなります。また、ローカルテレビやラジオで広告を放送し、さらに多くの人にアプローチする方法もあります。プレスリリースを発行して、地域メディアや業界紙に取り上げてもらうことも効果的です。
無料で活用できるツールリスト
予算が限られている場合でも、無料で利用できるツールを活用することで、集客施策を強化できます。以下に、特におすすめのツールを紹介します。
- SNS管理ツール
「Buffer」や「Socialdog」は、SNS投稿を一括管理できます。これにより、定期的な更新を効率よく行うことができ、集客効果を高めます。 - デザインツール
「Canva」は無料で使えるデザインツールです。イベント告知の画像やポスターを作成し、SNSでシェアする際に役立ちます。 - オンラインイベントツール
「Zoom」「Google Meet」は、無料プランでも一定の機能を提供しており、オンラインセミナーやワークショップを開催できます。 - メールマーケティングツール
「Mailchimp」は 無料で使えるメールマーケティングツールで、イベント告知メールやフォローアップメールを効果的に配信できます。
※「Mailchimp」は英語での活用になります。
※上記のような無料で利用できるツールには機能の上限があります。
集客後のデータ活用とフォローアップも忘れずに
ファミリー層をターゲットにしたイベント集客では、参加者をただ集めるだけでなく、最終的にどのように購買につなげるかが大きなポイントです。集客後のデータ活用やフォローアップをしっかり行い、リピーターや新規顧客を育成しましょう。
セグメントを活用したパーソナライズドマーケティング
イベント参加者のデータをもとにセグメントを行い、ターゲット層に合った情報を提供することが重要です。例えば、「イヤイヤ期の子どもとのコミュニケーション方法」や「子どもの習い事を始めるタイミング」など、特定の年齢層向けの子育て情報や教育的なコンテンツを提供することで、親の関心を引きやすくなります。
次回イベントへの誘導
次回のイベントについて事前に告知したり、特典を提供することで、「次回参加への動機」を強化できます。特に「早割」や「友達紹介割引」などを設けると、リピーターが増える可能性が高くなります。
地域メディアやオンラインコミュニティとの連携
地元の新聞やウェブサイト、オンラインフォーラム、SNSグループなどを活用し、地域イベントとしてプロモーションを行うことも効果的です。特に、SNSで地域の子どもの保護者向け情報を発信したり、地域のフォーラムなどで口コミを広げることで、参加者のネットワークが広がります。
まとめ
ファミリー層向けイベントの集客においては、ターゲット層のニーズを把握し、それに応じたコンテンツを提供することが集客の成功につながります。また、集客後にはデータ活用やフォローアップを実践することで、リピーター獲得や新規顧客の育成が可能になります。自社で実施可能な施策を組み合わせることで、効果的な集客を実現しましょう。
また、子どもやファミリー層向けのイベント集客において、ターゲットの興味を引き出す施策であれば、株式会社スフレの「応援ノート」や「ちいくチラシ」でも実現可能です。「応援ノート」や「ちいくチラシ」は企業広告と学びにつながるコンテンツを融合した学習ノートやチラシを子どもたちに届けるサービスです。子ども向けに広告を実施する場合の重要なポイントや注意事項に精通した制作チームがいるため、企画・デザインから実施まで、全面的にサポートしております。イベント集客にお悩みのご担当者様はお気軽にご相談ください。
