株式会社スフレ

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株式会社C-GRAT 改め 株式会社スフレ

出前授業にはどんな効果がある?企業の販促・採用・広報に効く理由とコストの目安

「SDGsや社会貢献の一環として教育支援をやりたいが、予算が通らない」
「『自社のビジネスにどう貢献するのか?』という費用対効果を問われてしまう……」
広報や人事、マーケティングの現場で、このような壁にぶつかっていないでしょうか。

企業が学校を訪問して行う「出前授業」は、主にCSR(企業の社会的責任)として行われるのが一般的でした。しかし、その位置づけは徐々に変わりつつあります。現在は、CSRのみにならず、将来の市場・顧客・採用の母集団を育成する“中長期のマーケティング投資”として注目されています。

本記事では、出前授業がなぜ中長期的なビジネス投資として成立するのか、その効果と構造を整理し、失敗しないためのコスト配分や企画の考え方までを解説します。

なお、出前授業の具体的な作り方やテーマの選び方については、下記の記事で解説しています。

なぜ今、出前授業が注目されているのか

出前授業が注目される背景には、教育現場のリソース不足と、従来のマーケティング手法の限界という2つの社会的要因があります。

学校現場のニーズ|学習指導要領と社会とのつながり

現在の学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」が基本理念として掲げられ、子どもたちが自ら課題を見つけて解決する主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の実現が求められています。
しかし、このような授業に取り入れるには、教科書の枠を超えた専門知識や準備時間が必要です。多忙を極める教員にとって、独自に内容を考え、授業を構築することには時間的にも技術的にも限界があるのが現状です。

その点、企業が持つ専門知識や最先端の技術を、授業に導入できる形で提供することは、教育現場の「より実践的な学びを届けたい」というニーズと合致しており、学校と良好な関係性を築くことができます。

関連記事:【CSR活動】文部科学省が求める企業と小学校の連携とは

従来型広告のリーチが届きにくくなっている

デジタル面においては、若年層のテレビ離れや広告ブロック機能の普及が進み、物理的な面でも新聞購読率の低下や「チラシ投函お断り」といった意思表示を行う世帯が増えています。このように、オンライン・オフラインを問わず、プッシュ型のメディアだけでは、若年層やファミリー層へ深く浸透することが難しくなっています。

一方、出前授業は「学校」という社会的に信頼された場で行われ、子どもたちにとっては「特別な体験」であり、保護者にとっても「学校が認めた教育活動」として受け入れられます。広告に対して心理的障壁を持つ層に対しても、学びのコンテンツとして好意的に受け入れられながら、自社のメッセージを届けられる貴重な突破口になっています。

出前授業が企業にもたらす3つの効果

出前授業の効果は、単なる「イメージアップ」にとどまりません。企業にとって、販促・採用・広報の大きく3領域にまたがる多角的なビジネスリターンをもたらします。

ブランド好意度・信頼度の向上

消費者は、機能や価格だけでなく「企業が社会に対してどう向き合っているか」という姿勢も重視するようになっています。
実際に消費者庁の「令和7年度第3回消費生活意識調査」では、消費者志向経営*に取り組む企業の商品であれば、「多少割高でも購入したい」と考える消費者が約6割でした。 これは、企業の誠実な姿勢や社会貢献の実績が、購買決定要因の1つになっていることを示しています。

また、出前授業は広告では伝えにくい「誠実な企業姿勢」を、学びの体験を通じて子どもと保護者の両方に深く印象づけることができます。このようにして築かれる信頼が、競合他社との差別化要因となります。

*消費者志向経営:消費者の声を真摯に受け止め、その意向を経営の核に据えて社会に貢献しようとする経営の進め方です。出前授業は、子どもたちが情報を正しく見極め、主体的に判断できる消費者へと成長することを助ける教育支援として、この経営理念を具体的に体現する活動のひとつです。
出典:消費者庁「令和7年度第3回消費生活意識調査

子どもを起点とした世帯購買行動への波及

出前授業を通じて得られた驚きや発見は、家庭内でのコミュニケーションを促すきっかけとなります。「今日、授業でこんなことを教わったよ。」「これを家でも使いたい。」という子どもからの熱量の高い会話は、どんな広告よりも親の購買意欲を動かすきっかけになります。

また、「子どもの頃に授業を行ってくれた会社」というポジティブな記憶は、成長して購買の主導権を持った際に、競合を抑えて真っ先に思い出されるブランドへとつながります。
こうしたプロセスは、単発のプロモーションではなし得ないLTV(顧客生涯価値)を最大化させるための有効な長期的マーケティング戦略となり得ます。

中長期的な採用力の強化

感受性が豊かな時期に経験したポジティブな記憶は、将来の職業選択においても大切な判断材料になります。成長に伴い進路は多様化しますが、全く知らない企業よりも「あの時、授業を受けた企業」という親近感や安心感を抱きやすくなります。

また、講師として登壇する社員自身が「自社の商材や技術が子どもたちに喜ばれる姿」を直接見ることで、自社への誇りが高まるという副次的効果も期待できます。これは離職率の低下や、社員が自社の魅力を積極的に語るようになる「インナーブランディング」としても有効です。

業界別に見る出前授業の成功パターン

教育現場のニーズに応えながら、自社のファンづくりに成功している3つの代表的事例を紹介します。

【食品】味の素「うま味・栄養のひみつ」

「だし」の飲み比べを通じて五感を刺激し、和食文化とうま味の役割を伝えています。このプログラムは、家庭科の「食育」や理科の「五感」に関する学習ニーズに合致しており、 子どもたちに「うま味」の概念を実体験として記憶に刻みこみます。体験を通じて、自社製品の長期的なファンを育成し、調味料における市場の活性化と維持につなげています。

【日用品】ライオン「小学生歯みがき大会」

日本に留まらずアジアを中心とする小学生を対象に正しい歯みがき習慣を映像や実技で指導しています。「保健体育」の指導項目と連動しており、適切な使用量や歯ブラシの買い替え頻度を啓発する内容です。単に「買ってほしい」と伝えるのではなく、「正しく使い、健康を守る」というメッセージを発信することで、消費サイクルを安定させ、結果的に高い市場シェアの基盤を作っています。

【金融】三菱UFJフィナンシャル・グループ「マネび屋」

お金の使い方や銀行の役割を、ゲームやグループワーク、議論などを通じて楽しく学ぶプログラムです。高校での金融教育の義務化に伴い、小中学校でも高まっている「お金のリアルな仕組みを教えたい」という教育現場のニーズに対応しています。若年層が抱きがちな「銀行は堅苦しい」という心理的障壁を払拭しながら、将来の口座開設や資産運用の際の「第一想起」となる土壌を築いています。

出前授業の「費用感」と投資効率の考え方

出前授業の予算は、単発の施策で捉えるのではなく、中長期的な視点で設計を行いましょう。初年度に「教材制作や実績づくり」といった土台を整え、2年目以降にその資産を運用・改善しながら成果を回収していく、といった継続的な投資として計画を立てるのが理想的です。

コストを決定する「3つの主要素」

1.教材・コンテンツ制作費
指導案、スライド、ワークシート等の制作費です。一度制作すれば長期的に活用できる「資産」となるため、土台を作る初年度に最も比重が大きくなります。

2.事務局・運営費
学校との調整や進行管理にかかる費用です。学校現場特有のルールやスケジュールに対応するため、専門会社への委託が一般的です。

2.諸経費
実験キットやノベルティなどの消耗品費、講師の交通費などが含まれます。

規模別のコスト目安

出前授業の導入にあたっては、「実施の規模」や「教材へのこだわり」といった設計の方向性によって、必要なリソースや予算構成は大きく変動します。詳細については、各提供企業への確認が必要です。

【コスト目安】

実施規模 予算目安 特徴
小規模 100~200万円 既存の素材をベースに最小限の教材を制作。まずは数校での「実績づくり」から始めたい場合に適しています。
中規模 300~600万円 オリジナルの教材を制作。実験キットの導入や、展開校数の拡大に応じて変動します。
全国規模 1,000万円~ オリジナル教材に加え、全国規模での展開が可能です。教材の充実度も高めることができ、広範なリーチを実現します。

限られた予算で「成果を最大化」する3つの工夫

「モデル校」での先行実施
小規模で授業を行い、児童や先生の反応を「継続を判断するための要素」として活用します。2年目以降、活動を広げるための社内承認を得る土台となります。

オンライン・ハイブリッド配信
講師の移動コストを抑えつつ、遠隔地の学校へも効率よくアプローチできます。録画やライブ配信形式であれば、他業務と兼任でリソースが割けない場合でも、担当者の負担を最小限に抑えられます。

既存リソースの転用
工場見学の資料や社内研修用のコンテンツを「学校の授業用」に作り変えることで、ゼロから制作する手間と費用を削減することができます。

出前授業で失敗しないために押さえるべきポイント

最も陥りやすい失敗が、「自社が伝えたいことだけ」を詰め込んだプログラムを作ってしまうことです。先生が授業枠を割いてくれるのは、「教科書だけでは養えない能力の育成」や「学習指導要領の単元に合致しているか」が明確な場合に限られます。企業の伝えたいメッセージを、教育現場のニーズに即した「学びの内容」へと適切に置き換える視点や技術が、出前授業の成否を分ける最大の鍵となります。

まとめ|出前授業を検討する際にまず取り組むべきこと

出前授業は、単なる社会貢献に留まらず、ブランド好意度の向上や購買への波及、採用広報など、複数部署にまたがる多角的なビジネスリターンをもたらします。 導入にあたって、まず押さえるべき重要なポイントは以下の3点です。

  1. 予算設計: 初年度に教材という「資産」を構築し、2年目以降は運用を中心に展開することで、長期的な投資対効果を高めます。
  2. スモールスタートの活用: 既存リソースの活用やモデル校での検証から始め、継続の判断材料となる実績を積み上げます。
  3. 成果の可視化: 子どもや先生のアンケート、社員満足度などを数値化し、次年度の予算を判断するための客観的なデータとして蓄積します。

また、成功の鍵は、伝えたい内容を「学習指導要領」を結びつける設計にあります。まずは、自社の商材や技術が、学校のどの学習領域に貢献できるかを整理することから始めましょう。

社内の検討を前進させるために

株式会社スフレでは、出前授業の教材制作から実施校の調整まで、一貫したサポートを行っております。
訴求したい商材がどの学年や教科のニーズに合うかの分析はもちろん、ご担当者様の負担を最小限に抑えつつ、安定して授業を継続するための運用プランまでご提案いたします。
出前授業についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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