近年、オンライン塾は保護者の送迎がなくなることやカリキュラムによってはオフライン型の費用よりも安いことから需要が増えています。(オンライン学習に対する意識調査.オンライン個別指導そら塾調べ.2024-2-5)
特に中学生以上は、学校授業でオンライン学習が一般的になっている背景や、部活・通学時間が増えることでオンライン塾の利用客が今後も増加することが推測されます。オンライン塾は地理的な制限がなく集客範囲が広いという点がメリットである一方で、全国の教育事業者と競合するため、綿密な集客戦略を設定することが重要です。本記事では、中学生以上の学生とその保護者に向けたオンライン塾の認知・興味醸成・検討段階のアプローチ手法や戦略をご紹介します。
1.認知獲得
認知獲得段階では、学生・保護者の状態は「成績を上げたい」「通塾の手間を省きたい」といったニーズがあるものの、オンライン塾の選択肢を認識していない状態の学生や保護者が多いです。はじめからオンライン塾を検討している人もいますが、知らない人に対してオンライン塾という選択肢を持ってもらうためのアプローチが必要です。
アプローチ手法
- Google広告の活用
入塾の検討初期段階では、対面型かオンライン塾なのか決まっていないケースが多いです。そのようなターゲットには、「●●市 塾」といったエリアに加えて「中学生 塾 集客」「勉強部活 両立」「自宅学習」など対象や学生・保護者のニーズをキーワードに設定するとよいでしょう。
- SNS広告の展開
学生や保護者層が多く利用するSNS(InstagramやYoutubeなど)で、塾の特徴や講師などを強調した広告を展開し、広範なターゲットへの認知を拡大します。
- オフラインとの連携
オンライン広告だけでは、認知獲得に限界があります。SEOやSNS広告だけでは、訴求しきれない潜在層がいたり、広告表示時間が短く記憶に残りにくかったりするため、オフライン広告と組み合わせることで効果的に広く認知を拡大することが可能です。オフライン施策としては、以下のような手法があります。- 道路広告や電車広告
駅構内や電車内に広告を掲載することで、毎日の通勤・通学客にアプローチできます。毎日企業ロゴや塾名が自然に視覚的情報として入るため、印象に残りやすいことが特徴です。 - ポスティングやDM郵送
ポスティングやDM郵送は、比較的低コストで実施できるアプローチ手法です。ポスティングやDM郵送会社によってはエリアや年齢まで細かくターゲティング設定ができるため、訴求したい対象年齢の家庭へダイレクトアプローチが可能です。 - イベント実施
体験授業や相談会、セミナーなどのイベント開催や、地域のイベント活動に参加します。無料イベントであれば、消費者も参加しやすく、講師の質やカリキュラムを体験することができ認知から検討フェーズに移行しやすくなります。 - 門配や教育機関を経由した配布物
学校前でのチラシ配布や弊社の応援ノートなどを活用し、教育機関あるいはその付近で子どもたちにアプローチします。特に応援ノートは先生経由で配布されるため、子ども一人一人にアプローチすることができ、将来の顧客になりうる幅広いターゲットへの認知拡大が叶えられます。
- 道路広告や電車広告
2.興味醸成
興味醸成段階では、学生・保護者がより興味を示しつつ、次のステップへ移行しやすいコンテンツ戦略と情報発信が必要です。
学生や保護者のニーズ
- 信頼性
学習効果、知人の口コミ、評判など信頼できる塾かどうかを見極める一つの判断材料になります。対面型の塾と比較して、授業や講師についてイメージしづらいため、上記のような評価はより関心を持ちやすいです。 - 柔軟な学習環境
特に中学生以上は部活動など多忙な学生生活になります。通学不要な授業形態、講習を受けられる時間帯、学習進度など柔軟な学習環境が求められます。
コンテンツ戦略のポイント
- 塾の実績や成果、講師の資格をアピール
- 合格実績や成果データの公開
進学実績や成績向上データなどの定期的な生徒の学習成果を公開 - 講師紹介ページを作成
・資格や指導実績、専門分野
・「生徒の理解度に合わせた個別指導」や「モチベーションを引き出す授業」等どのような方法で生徒と接しているか、などのプロフィール
- 合格実績や成果データの公開
- レビュー(ソーシャルプルーフの活用)
マーケティングにおけるソーシャルプルーフは、多くの人からの賛同を信頼の証とし、商品購入の意思決定に大きな影響を及ぼす心理傾向のことを指します。この心理傾向を活用し、インフルエンサー、通塾した生徒や保護者の声をウェブサイトやSNSで公開し信頼できる塾であることを証明します。 - ブログやコラムによる学習情報を発信
学習方法、教育トレンドなど学生や保護者に有益な情報を継続的に提供することで、学生や保護者との信頼構築につながります。さらに、無料体験会やお試し授業など気軽に参加できるコンテンツをCTAに設置し、興味醸成~検討フェーズへ育成を促します。
ブログ・コラム例
・高校受験勉強・大学受験の始め方
・部活と勉強を両立させるための学習方法
・学習塾の指導形式や選ぶ時のポイント
3.検討
他塾と比較検討し、学生本人や保護者が最適な塾を選ぶ段階です。カリキュラム、実績、講師との相性、費用など総合的に比較したうえで判断されるため、他塾と差別化ポイントの強調や限定キャンペーンなどのアプローチが入会の後押しに効果的です。
他社との差別化
- 講師の質
- 講師人のプロフェッショナル性や実績
「現役大学生」「経験豊富なプロ講師」「▲▲大学合格者輩出」「医学部合格経験者が指導」など - 講師とのコミュニケーションの取りやすさ
- 毎授業後に保護者へ進捗を報告、授業内容の定期報告を行うなど
- 講師人のプロフェッショナル性や実績
- 学習サポート面
- 充実したサポート内容や個別対応の提供:
「24時間以内の質問対応サポート」「▲週間ごとに学習進捗確認と学習計画の見直し」「弱点分析とサポートプラン」など - 学習管理ツールの提供
- 「専用アプリで進捗を早期化」「学習計画を管理できるダッシュボード」など
- 充実したサポート内容や個別対応の提供:
- 学習時間の柔軟性を強調
「夜遅くまで対応」「いつでも学べる」「部活の時間や成績に合わせた学習計画作成」など
割引・キャンペーンの提供
- 初月無料、特別割引
- 夏期講習、冬期講習、受験生限定のキャンペーン
- 入会金無料
- ●日間、●回分の受講料無料
オンライン塾で集客を成功させるためには
オンライン塾の集客では、顧客の心理状況にあった戦略設定が集客のカギになります。「生徒数が伸びない」「施策を試しているが成果が出ない」という課題を抱えている担当者は、顧客の心理や求められている情報に差異がないか一度見直してみることも重要です。
施策を見直し、新しいアプローチを検討する際は「応援ノート」という手法もあります「応援ノート」は、子どもや学生を対象とした無料ノートを配布するサービスです。ノート中面には企業のコンテンツやメッセージを載せることができ、各フェーズで以下のような活用方法が可能です。
・認知獲得:オンライン・オフラインとの連携施策として、応援ノートで広くリーチし、webコンテンツへ誘導
・興味喚起:塾の実績や学習方法などお役立ち情報を掲載し、次のステップへ誘導
・検討:塾の強みや期間限定・応援ノート限定オファーにより入会を後押し
オンライン塾の集客においてお悩みの担当者様は、ぜひスフレの「応援ノート」をご検討ください。