株式会社スフレ

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株式会社C-GRAT 改め 株式会社スフレ

失敗しない出前授業の作り方|NG例と成功事例5選を解説

企業のイメージアップやCSR活動の1つとして実施企業が増えている「出前授業」。新学習指導要領が改訂されてからは、学校からも注目されています。しかし、企業が伝えたいこと=学校が求めていることとは限りません。企業が出前授業を行う際は、自社の目的だけではなく「どのような授業が求められているのか」学校のニーズを把握したうえで出前授業を行うことが重要です。本記事では、中学校や高校の出前授業のコツや事例をご紹介します。

小学生を対象にした出前授業作りのポイントはこちらの記事でご紹介しています。

出前授業に期待することの違い

企業側
・将来の顧客育成
・将来の人材育成
・従業員のモチベーション向上
・企業のイメージ向上

企業側は出前授業を行うことで、上記のようなことが期待できます。特に中学校や高校での出前授業は、本人が商品の購入意思決定を行ったり、進路などを本格的に考えたりする年齢になるため、より近い将来での顧客育成や人材育成が期待できます。

学校側
・教育的価値(専門的な知識の獲得、視点の広がり、新しいものへの興味醸成)
・指導計画や授業準備など教員の負担軽減
・実社会との接点

学校側が出前授業に求めることは教育的価値の提供です。特に新学習指導要領の中で「社会に開かれた教育課程」や「探求型学習」が学校教育として求められるようになりました。
どちらも学校教育のなかで、社会とつながり、自身の目標達成や人生を生き抜くために必要な学びとして積極的に行動する力を育むことを理念としています。しかし、指導計画の作成や社会との連携など、教育実践上の課題が多くあるため、出前授業を通じて教員だけでは伝えられない教育的価値の提供や実社会の接点を企業に求めています。

NG例から学ぶ出前授業の内容づくりのコツ

次に、中学校や高校向けの出前授業を実施するにあたって、注意したほうが良いNG例から内容づくりのポイントをご紹介します

企業の宣伝に偏りすぎた内容

学校側が求める教育的価値を無視した内容は敬遠されやすくなります。そのため、学習指導要領や対象年齢ごとのニーズを反映させたコンテンツや、社会・総合学習などの必修教科にも活用できるような授業内容にすることが重要です。

一方的な講義形式

一方的な知識の教授は、学生にとって飽きやすく集中力が欠如しやすくなります。また、聞いているだけの授業は、印象にも残りづらいため、以下のようなインタラクティブな要素を入れ、学生の興味関心を引く必要があります。
✓教材に写真・図・イラストを入れる
✓実物の製品や作品を手に取ってもらう・映像を用意するなどの体験を提供する

対象学年にそぐわない内容

内容が浅すぎたり専門的すぎないよう、中学生や高校生が興味を持ちやすいトピックから具体的な内容を設定することが大切です。
例えば、「サステナビリティとは?」という抽象的なトピックよりも「日常生活でできるエコな選択」や「身近なAI」など、日常生活に関連するようなコンテンツの方が興味を引きやすいです。また、消費者視点ではなく「イベントや新商品の企画」や「企業が求める人材とは?」など企業視点で考える内容は、学生にとっても新鮮な視点で考える機会になり、学生だけでなく学校の興味も引きやすくなります。

社会課題や時流に即していないテーマ

前述したように、2020年以降、「社会に開かれた教育課程」や「探求型学習」が学校教育として求められるようになりました。企業の製品やサービスなどの紹介だけでは、「学校が出前授業に期待すること」にギャップが生まれてしまうため、キャリア教育や探求学習など学校の学習指導要領を意識したテーマ設定が大切です。

中学校・高校向け出前授業の事例5つ

電子マネーから学ぶキャッシュレスと経済の仕組みソニー株式会社

ソニー株式会社では、身の回りにある決済方法やソニーが技術開発を行っている電子マネーカードの仕組みを交えながら、キャッシュレスの技術や経済的な理解の促進と、消費者としての判断基準を増やすための啓発に取り組んでいます。
また、このプログラムは、家庭科(私たちの消費生活と環境)、社会科(現代社会を捉える枠組み、市場の動きと経済)技術科(情報に関する技術)といった科目と関連し、中学生の学習内容に沿った授業内容になっています。

私の行き方発見プログラム|パナソニックホールディングス株式会社

パナソニックホールディングス株式会社では、企業市民活動の一環として「私の行き方発見プログラム」というキャリア教育プログラムを中学校に提供しています。「多様な職業・職種の理解や会社がどのように成り立っているか」、「各職業・職種にどのような能力が必要か」、「一人ひとりが役割を果たす大切さ」など、各学校の教員が伝えたいプログラムをカスタマイズできるような教材提供や社員による出前授業を行っています。

わたしのライフデザイン~みらいとつなぐ~|日本生命保険相互会社

日本生命では、中学生や高校生向けの金融教育の一環として、全国の職員の方がライフデザインや保険の仕組みを伝える授業を実施しています。将来について、「いつ、どのような節目のライフイベントがあるか」や「大切にしたいことの実現に向けて何をするか」など、子どもたち自身の将来について、想定外が起きた場合への「備え」の視点を含めたキャリア教育を行っています。

女性エンジニアによる高校出前講座|トヨタグループ(一般財団法人 トヨタ女性技術育成基金)

トヨタグループ(一般財団法人 トヨタ女性技術育成基金)では、女性エンジニアが高校へ行き、理系キャリアへの理解促進や職業観の育成を支援しています。授業は、「高校時点での文理選択」、「大学時代の専攻とキャリア選択」「就職後の仕事内容」「学生時代に学んだことと仕事の関係」等、高校生の進路選択の支援となる授業を行っています。講座受講後のアンケート結果では、8割近くの生徒が講座受講後、「工学系に興味を持った」と回答しています。

スマホ de 防災リテラシー|KDDI株式会社

KDDI株式会社では、高校生を対象に、大災害が起きた際の安全な避難経路や避難所などを地図上で特定するワークショップ型の出前授業を実施しています。防災リテラシーとして、災害時に必要な知識や、文字コミュニケーションと対面コミュニケーションの違い、情報を受発信する際に注意すべき点などの教育支援を行っています。

まとめ

以上、本記事では中学校や高校向けの出前授業のポイントや事例をご紹介しました。中高向けの出前授業は、企業にとって近い将来の顧客育成や人材育成にもつながりやすいメリットがあります。また、教育的価値のある出前授業は学校にとってもメリットを感じてもらいやすいため、双方にとって効果的な授業となるよう、内容を考える際は学校側や学生が求めるコンテンツも盛り込みましょう。

中学校や高校向けの出前授業において、「学生がどんなことに興味を持つか分からない」「自社が伝えたい事と学校が求める内容をどのようにマッチさせたらよいか分からない」などの課題を抱えている場合は、出前授業を支援している専門家に相談することをおすすめします。学校が困っていることや企業の伝えたいことから、学習指導要領に沿った企画や出前授業の学校調整まで一貫したサポートを行う企業もあります。

スフレでは、キッズマーケティング企業として「オーエンクラス」という出前授業のサポートも行っています。オーエンクラスは学校の需要と企業の要望を合致させ、現役の先生と一緒に教材を作りこみ、授業を実施してもらうことができるサービスです。学校のニーズや学習指導要領に準じた教材制作や学校調整までトータルでサポートしておりますので、ぜひ一度ご検討ください。

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